山に怒る旅人

旅人が前に歩き続けようとした時に、前に山がありました。
旅人は、「真直ぐ前に進めないじゃないか。山よ、どいてくれないかな。」と言いました。
もちろん山は返事をするはずもなく、動くこともありません。
旅人は、だんだん怒り始めて、その場で怒鳴り暴れはじめます。
旅人は暴れたので、方向が分からなくなり、目の前から山が無くなったように思いました。
「何だ、怒って暴れたら、山も動くんだ。」と勘違いし、間違った方向に歩き始めます。
他人も山と同じで、存在も意思も変わることはないと思った方が良いですね。
他人を説得したり、論破したりしたように思えても実際は、旅人のようにただ暴れて方向が変わっただけなのかもしれません。
いろいろ揉めても結局何も解決していなかったという経験はありませんか。
恋人同士でも、夫婦でも、親子でも、何度も同じことを繰り返していませんか。
あなたの周りの人があなたの言うことを訊いていると思っている勘違いは、間違った方向に歩いた旅人と同じで、後で大きなしっぺ返しを受ける可能性があります。
旅人は、山に怒るのではなく、山を受け入れて、静かに山を登るか、すそ野を歩いて回り道をする必要があったのです。

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