集中力と散漫力

散漫力という言葉は普通には使わないようです。
でも、散漫力を一つの能力として考えた時、これはあってもおかしくない言葉だと思います。
「散漫さ」は、しばしば「注意力」と「集中力」の反対語のように使われ、通常は否定的なイメージがあります。
でも、必ずしもそうではないと思うのです。
例えば、子供がテレビゲームをしているのを見た時に驚いたことがあります。
簡単なゲームの一画面でさえ、少なくとも10個以上の情報を読み取ることができます。
子供たちは、その情報の優先順位や変化を集中と散漫を繰り返しながら情報処理し、対応操作を続けています。
集中や注意が一点に集まったままだと他の情報が入って来ません。
恐らく判断も操作も間違えてしまい、すぐにゲームオーバーになってしまうでしょう。
散漫なだけだと、正確に情報を認識することが出来ないので、何をしていいのか分からなくなってしまいます。
子供たちは集中と散漫を上手に使っていました。
多くの大人が子供のテレビゲームに参加してこれが出来ずに失敗します。
集中力も散漫力もその人の持つ性格や能力だと考えれば、それを活用した生き方を考えるというのも個性を育てることに繋がっていると考えてもいいのではないでしょうか。

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