集中力について

一点凝視のように集中する能力は、いつの場合も有効な能力とは言えません。
時には、必要に応じてバラバラにたくさんの事に注意を分散する力が必要です。
視線がどこにあるのかを表示するアイカメラというのがあります。
あるテレビ番組でアイカメラをタクシーの運転手さんに装着してテストをしていました。
運転手さんの視線は、前方の景色の中のあらゆるところと、運転席の速度表示等を非常に短い時間で移動していました。
運転中に速度だけを見ていたり、話し込んだりしてると信号や標識や歩行者を見落としたりしかねません。
注意が分散されずに一つの部分だけを見続けるのは危険です。
一つの物事に短時間に集中して情報を得て、次の事象に注意を移動させることで沢山の正確な情報を収集します。
クラスの子供たちは、時折「本当に聴いているのかなあ」と思われるような行動をとるときがあります。
よそ見をしたり、体操したり、机の下にもぐったりです。
でも、ビックリすることに次の週は、課題がしっかりできていたりします。
子供たちは、私達が理解でないような様々な情報を収集しながら、クラス全体に集中しているのかもしれません。
正座して前を見据えて学ぶ姿だけが素晴らしい集中力を意味していないような気がします。
本当の集中力とは、全体を見続ける能力ではないでしょうか。

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