繰り返すこと
先週の土曜日、私は、一人のお子さんに遊んでもらいました。(笑)
遊びの中で、3歳くらいのその子は、こども用の椅子を数え始めました。
椅子は、重ねた状態で9つありました。
一番上をとって、別の場所に置き、次を取って別の場所の椅子の上に重ねます。
それらを動かし終わると、下から「いち、に、さん・・・はち、く。」と数えます。
椅子を重ねるのも上手ですが、この子の年齢で、数を数えられるのはすごいと思いました。
「すごい、すごい。」というと、ニコニコして、また同じことが始まります。
何回続いたでしょうか。
その内、もう一組の小さい椅子まで動かし、数えます。
「もういいでしょう。幾つあるか分かったでしょう。おしまいにしましょうか。」
と言いたくなりましたが、これは、大人の固い頭の考え方です。
どの時点で終わるのか、ずっとお付き合いさせてもらいました。
すると、分かったことは、その子にとって、椅子の数は、問題ではないということです。
もちろん、重ね直し、位置を動かすことにも興味はなさそうです。
そこには、ある種の達成感のようなものがあるでしょうか。
でも、繰り返すということは、達成感が満たされていないのかなとも思います。
子供達が課題の繰り返しに飽きて、興味が無くなっているという保護者の方がいらっしゃいます。
子供は、基本的に繰り返しに飽きを感じにくいようです。
いろいろ状況は違うと思います。
でも、実は、親が繰り返しに耐えられなくなり、
「飽きちゃったぞオーラ」とか
「もう止めませんかオーラ」を子供達に浴びせているのかも知れませんね。
椅子を数えていた子は、お母さんの声で、私のところから離れて行きました。
残念!!! あの子が何回繰り返したか数えておけば良かったなあ。