子育てを書き残すこと
日本の母子手帳の習慣は、とても良いことだと思います。
普通の方は、子育て日記をつけることは稀ですね。
でも、ほとんどの方は、母子手帳をもっていて、案外丁寧に記載し、
それが、素晴らしい思い出として残っているはずです。
通常の日記をつけていない人でも、ある程度続くようです。
今、ミュージックステップで、お母さんたちに毎日の様子をステップカードに記載していただいています。
最近は、たくさんコメントを書いてくださり、御家庭での様子が分かるようになってきました。
クラスを進めていく上で、また、ひとりひとりのお子様を見ていく上で大変参考になるレポートになっています。
その上、嬉しいことに、最近のコメントは、良いことが沢山書いてあります。
これは、大切なことです。
大人にとって簡単とかという尺度でみると、子どもたちがせっかくできたことを「たいしたことはない。」と見がちで、
それは、子ども達にも投影されることにもなりかねません。
加えて、コメント欄にそれを書き残すことは、大変残念なことです。
簡単そうに見えて、本当は、子どもたちは、必死にやっているのです。
それを解ってあげましょう。
子ども達に達成感を与えることは、「できる」という心のエンジンに点火することです。
このエンジンは、「できる」を与えるとどんどん巨大化するようですよ。
素晴らしいことです。
「今日、○○ちゃんが笑いました。すごい成長です。」と母子手帳に書いたように、
「今日、○○ちゃんが ○○できました。すばらしい子です。この子の母で良かった。」
と良いことできたことをたくさんステップカードに書いて、残してください。
20年後、その子は、お母さんのそのコメントが涙で読めないかもしれません。
そして、その子は、お母さんのような親になるために努力していくことでしょう。