「褒める」は上下関係
『「褒める」というのは、上下関係における評価を意味します。』
というのは、ある心理学者の話です。
これを元にして、少し書いてみます。
褒めるという行為は、上の人が下の人に対してする行為です。
相手が自分と同等や上の人には褒めることはあまりしませんね。
失礼になってしまいそうです。
なぜでしょう。
褒めることの一番の問題は、出来る人が出来ない人に出来たと評価する点です。
「評価を下す」というのは、上の人が下の人を判定するということです。
つまり、少しキツイ言い方をすると「あなたは、私より下で出来ない人なのに、出来たのは偉い。」と言っていることになります。
そして、褒めることで厳然たる上下関係を鮮明に確定していることにもなるでしょう。
親子でも、褒め続けることで上下関係を作ってしまうと、子供はいつも出来ないというレッテルを貼られ続けていることになります。
では、子供が何かに挑戦して出来るようになった時、その上下関係のレッテルを貼らずにモチベーションを上げるにはどう声を掛けたら良いでしょう。
以前「幼児のやる気」でも書きましたが、お父さん、お母さんが一緒に喜んであげることだと書きました。
今回は、更に、「挑戦した子供に感謝を伝えること」だと付け加えましょう。
具体的には、
「お母さんは、嬉しいなあ。」とか
「ビアニーで素敵な曲を弾いてくれてありがとう。」が良いでしょうか。
子供を自分と同等あるいは目上という捉え方をすれば、自然に言葉が出て来るでしょう。
そうすることで、子供は親がどういう位置関係で話してくれているのかを即座に理解するようです。
と考えると、学習や課題の克服は、子供よりも親の方が大変かもしれません。
なるほど~目からウロコです。
褒め褒め循環も冷静に「良く出来ました」ではなく、先生も笑顔で『出来ると楽しくなっちゃうね』と共感するのが良いですね。
褒めに対しては以前から違和感がありましたが、それが幾分スッキリしました。
そのお答えも素晴らしいと思います。共感は、大切だと思います。
ありがとうございます。