才能教育で時間を作る

才能教育で知識や技能の習得時間を短縮して、自由な時間をつくるということに関して書いてみます。

まず、保護者の方のお話しを引用させていただきます。
A君のお母様は、大変熱心にA君の沢山のお稽古事をサポートしておられます。
そのお母様の才能教育に関連したお言葉が非常に印象に残っています。

「沢山の習い事は、正直、親にとっても子供にとってもなかなか大変な事です。
でも、色々なことをしたことを契機にこの子の才能が開花して、力強い能力を身に付けたり、新しい『好き』を発見することが大切と思っています。
 そして、学年が上がった時、普通には1時間で終われる勉強を30分で終われたら、後の30分は、本を読んだり、絵をかいたり、外に遊びに行ったり、自分の好きなことが出来ると思います。」

素晴らしいお考えだと思います。

過去、私の周りに、ほとんど勉強をしなくても成績優秀な友達がいました。
「どうやって勉強しているの?」と聞くとみんな「先生の話を聞いていればわかる。」
と言います。
・・・いやいや、きっと徹夜で勉強しているに違いない。・・・と思っていました。
でも、今考えると、彼は私よりもはるかに短時間に色々なことを吸収していたのでしょう。
実は、彼は体育系の部活もやり、友達と遊びにも行きます。
友達も沢山いましたし、何よりも学校の勉強以外の知識も豊富でした。

また、別の成績優秀の友達に聞くと全く違う答えをしました。
「僕は、週間のスケジュールを分単位で立てて、その通りに勉強している。」と言います。
彼は、部活もせず真っ直ぐ家に帰ります。
彼は、学校のイベントでも率先して活動しますし、真面目で信頼のおける人物でした。
私も同じように計画を立てて勉強していました。
でも、そのとおりに実行できなかったので彼とは、差が出たのだと思います。

二人とも素晴らしい能力をもった人でしたし、今も成功しているだろうと思います。

勉強の仕方も、生き方も人ぞれぞれだとは思います。
でも、学校の勉強を短時間で人並みに出来るようになったら、これはラッキーです。
あとの時間で、自分の『好き』を探したり、試みたりすることが出来ます。

才能教育は、秀才を育てて良い学校に入れて、良い就職先を得ることと考えがちです。
確かに、勉強の才能、知識吸収力の才能を得るという、そういう道もあるのかもしれません。
でも、これらとともに人の感情を理解する才能、音楽を聞き絵画を見て「美しいなあ」と感じる才能は、より人生を深みのある豊かなものにしてくれるのではと思います。
そして、才能教育は、子供たちの持っている本来の能力を開花させるお手伝いをするのであってどこかから持って来て与える類のものではありません。

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